WHAT IS VACUUM FORMING?
真空成形とは
真空成形は、単板状のプラスチックシートを加熱し、軟化させたシートを型と密着させることで、所定の形状を成形する技術です。コストを抑えつつ多品種少量生産にも対応できます。
中央プラスチックでは、この真空成形技術を駆使して、さまざまな樹脂製品の製造・販売を行っています。試作品から小ロット生産まで、お客様のニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。
真空成形の流れ
加熱
真空
成形
冷却
成形品取り出し
成形品取り出し
後加工
取り出した成形品を
製品仕様に合わせ後加工
MERITS AND DEMERITS
真空成形の
メリット・デメリット
真空成形は、射出成形と比べて金型費用が抑えられるため、少量多品種の生産や短納期対応ができる強みがあります。
一方で、射出成形よりも製品単価が高くなる場合や、後加工が必要になること、複雑な形状には対応しづらいといったデメリットもあります。
中央プラスチックでは、お客様のニーズに合わせて最適な成形方法を提案し、ご相談に応じています。
| 真空成形 | 射出成形 | |
|---|---|---|
| 型費 | 安価(射出成型の約1/6~1/20) | 高価 |
| 型製作期間 | 短い | 長い |
| サイズ | 大型で広面積なもの | 微細~小型なものがメイン |
| ロット | 少量 | 大量生産 |
| 設計変更への対応 | 容易 | 時間と工数がかかる |
| 後加工の必要性 | 必要(トリミング加工) | 基本的に不要 |
| 形状の自由度 | 形状に制限あり | 複雑な形状も可能 |
| 試作期間 | 短い | 長い |
MOLD TYPES
一般的な型の種類
真空成形で使用する型は、主に木型、樹脂型、金型の3種類に分類されます。各型にはそれぞれ長所と短所があり、お客様のニーズに応じて最適な型をご提案いたします。
| 木材(合成木材など) | 樹脂型(エポキシ) | 金型 | |
|---|---|---|---|
| 用途 | 試作検討用 | 量産型 木型から反転にて製作 |
量産型 データにて切削を行う |
| メリット | ・短納期 ・容易に設計変更できる |
・型温が安定するため製品が安定する ・ソリの出やすい形状に最適 |
・耐久性が高く半永久的に使用できる ・数量の多い物に最適 |
| デメリット | ・耐久性がないため、量産には不向き | ・木型(マスター型)が必要 | ・型温が変化しやすく夏場は温度上昇するため、定期的に冷却が必要 ・冬場は、型温度を上げるまでに時間がかかる |
PRODUCTS
製品情報
3Dプリンターサンプル
| 業界 | 医療 |
|---|---|
| 素材 | - |
| 成形方法 | 3Dプリンター |
| サイズ | 100×100×H150 |
| ロット | - |
| 特徴 | お客様への提案サンプルです。 |
ロボットパーツ
| 業界 | 省力化機器 |
|---|---|
| 素材 | ABS |
| 成形方法 | 真空成形雄型 |
| サイズ | 200×250×H100 |
| ロット | 100ヶ |
| 特徴 | 表面が高光沢のABSを使い、光沢のある質感に仕上げました。 |
治具
| 業界 | 装置の治具 |
|---|---|
| 素材 | PETG |
| 成形方法 | 真空成形雌型 |
| サイズ | 80×450×H30 |
| ロット | 300ヶ |
| 特徴 | お客様のご要望をお聞きし、形状から設計を行い、試作確認後、量産につながった製品です。 |